宗師鄭曼青夫人 鄭丁惟荘を偲ぶ。
(内容要約)

鄭子太極拳研究会
時中学社 会報
2005. 03. 13
時中学社社長 徐憶中

鄭丁惟荘夫人、本籍 江蘇省無錫   1916年3月9日北京に生まれる。
父親の名は丁慕韓、中華民国第一代の航空局署長である。
六人兄弟で育ち、家庭教育が厳しく、全て高等教育を受ける。夫人は四番目で医学を専攻し、第二次大戦中は傷病兵の医療救助に強く貢献され、政府から栄誉奨を授与される。
名門の出身で書、画、東西医学に精通され、東西の学問を兼ね備え、教養が高く上品な気質の持ち主であった。
二十五歳のとき宗師鄭曼青と結婚する。子女の教育は熱心で、率真二字(率直、真実)を教訓とし、交友については誠懇二字を基本として諭した。善良なる性格で嫉妬を嫌い、信心深い仏教徒であった。

今年の正月十八日にアメリカ在住の羅邦骭Zより電話で、夫人が亡くなった悲報に接し悲しみに耐えない。直ちに息子の鄭沛倫に慰問の電話をかける。病床に横たわること久しいとはお聞きしていたが、年には抗しがたく2005年1月17日午後7時20分に逝去された。享年八十九歳。臨終には子女に見取られ寿福を全うされた。夫人の顔はもう見ることは出来ないが、慈悲深い夫人の容姿やお言葉は私たちの脳裏から永遠に消してなくなることは出来ない。
1976年曼青師冥誕の時、台北善導時にて時中学社社務会議の席上での夫人の訓話を思い出す。一致団結して鄭子太極拳を広め人類の健康に貢献すれば、曼青師にとってこれ以上に喜ばしいことはないと言われた。
同じ道を志すものの一層の努力を期待してやまない。



鄭曼青先生と鄭丁惟荘夫人の思い出 (時中学社 徐憶中先生提供)

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